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魔法少女まどか★マギカ 第8話『あたしって、ほんとバカ』感想

誰かのために、世界のために戦う。でもその誰かって?この世界にそんな価値があるのか?
気付いたときには契約は終わっていて、自分は人間じゃなくて魔法少女だった。
戻る道が塞がれてしまった中で、彼女はさらに闇へと堕ちていく。

『他人のために力を使う』というのはやはり簡単なことではないのですね。マミも自分のために力を使うタイプではなかったけれど、彼女はソウルジェムの秘密を知らなかったからね
抜け殻となった身体で、いったい誰のためなのかも曖昧なまま剣を振るう。やがて自分の存在意義すらわからなくなり、他人を救うことの手段であった『魔女を殺す』ということがいつの間にか目的に摩り替わってしまった。
さやかが苦しみ狂っていく様子は、演出も相まってわかりやすく伝わってきた

これの一つ前の『ぼくらの』の記事でも書いたのだけど、見返り無しに命を賭けて戦うなんて不可能だと思う。
さやかは最後までヒーローであろうとしたけど、それ故に妬みや憎しみを溜め込んでしまうのも早かった。
誰かを救いたいのか、それとも誰かの恩人になりたいのか―。マミが忠告していたように、ここを履き違えたまま進んでしまうと後悔することになるんだね

きっとさやかは後者だっただろうし、それが普通なんだと思う。ソウルジェムの真実を知り、ひとみと上條クンの一件の後で、おそらく彼女自身もそれに気がついたはず。でも、彼女はそんな自分を赦そうとせず、行動でもって示し続けた。自己矛盾のなかで精神は不安定になり、それでも自分が行くと決めた道を最後まで進もうとしていた。

私はそう感じたし、だからこそ私は彼女を賞賛したい。彼女は最後までヒーローであろうとした。彼女は正しすぎた。でも正しすぎてもいけなかったんだね


■魔法少女は魔女に

さやかに積もった妬みや憎しみはあっという間にソウルジェムを汚していき、すぐに限界に来てしまった。そしてついにさやかは魔女と化してしまう。
やはりソウルジェムが濁ると魔女になってしまうのですね。つまり魔法少女はゆくゆくは魔女になる。
となると、キュウべえ、いえインキュベーターがまどかを魔法少女にしようとしている理由は強力な魔女を生み出すためといったところなのかな。ただ、キュウべえが完全なる悪役と決め付けることはまだできないですね。

魔女化したさやかと戦うのは杏子になるのかな…。対照的に描かれていた二人だしね
次は杏子がメインの回になるでしょう。



■ほむらとまどかの関係は?

ほむらがこの時間軸に来たのは全てまどかのため。あの冷酷なほむらが涙を流してまどかに言い寄るシーンからも、単なる魔法少女同士…といった関係ではないでしょうね。
多世界解釈を前提にすると、つまり、ほむらがこの時間軸に来る前に過ごしていた、別の時間軸でのまどかとほむらの関係がとても深いものだったということ。ほむらの様子からも、どうやら仲がよかったみたいですね。

根拠は薄いものの、前に『ほむらはいじめられっ子だったのではないか?』と書いたことがあります。
別の時間軸でまどかはほむらを救ってあげたとかじゃないなぁ…違うかな
そして、その時間軸でもまどかは自分を犠牲にして魔法少女になったのかもしれませんね


■ほむらは何をしにこの時間軸に来たのか?

どうしてほむらは元いた時間軸を飛び出してこちらの時間軸にきたのか。元いた時間軸を飛び出すということは、元いた時間軸でなにか大きな出来事があったということになります。
そして、その『大きな出来事』というのは、おそらくワルプルギスの夜に関係することでしょうね。

さて、ほむらがわざわざ別の時間軸にきてまでまどかの契約を食い止めようとしているということは、まどかには別の時間軸にも影響を与える力があるからだと考えていいのでしょうか。それこそ「宇宙の法則を捻じ曲げる」、「万能の神」になれる才能を持っている彼女ですからね。

ワルプルギスの夜が終わればこの時間軸での彼女の使命は終わるということですから、ワルプルギスの夜までまどかをキュウべえから守ることがこの時間軸での彼女の目的なのでしょう。
言い換えると、『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』のが目的だと考えられます。


しかしここで疑問に思ったのは、
「『まどかがキュウべえと契約して魔法少女になり、他の時間軸に影響を及ぼす時間軸』は無限に存在するのではないか?」
ということです。
そうなると、ほむらはこの後も永遠に次々と時間軸を渡り、まどかの契約を止め続けなければいけません。
いくらなんでもそれはほむらが不幸すぎる…ので、考え方を変えてみます。

『ワルプルギスの夜の時点でまどかが魔法少女でない状況を作る』ことが、元いた時間軸を救うための鍵だとしたら。消極的、回避的な『一時しのぎ』でなく、積極的な『手段』としてその状況を作ろうとしているのなら。
あくまで予想なので前提が覆されるかもしれませんが、これが一番納得できるかな、と思うのですよね。

もしくは、ワルプルギスの夜というのがその地域の魔(法少)女を全て取り込むようなものだとすれば、絶対的な力を持つまどかを魔法少女にしないようにしているのも頷けます。その場合、ワルプルギスの夜を倒すことが何かの鍵になるとも考えられますね。

■初回アバンとの繋がり

まどかが「ほむらと以前会ったことがあるような…」と感じていることから、ループしているという線も濃厚になってきたような気がします。
ループを生み出せるのは、ほむらの時間操作かまどかの強力な力だと考えられますが、ほむらがそれほどの時間操作が可能ならこれまでに何度も使うべきシーンがあったし、おそらく後者でしょう。
「全てをやり直したい」と言った類の願いをまどかが発動させて今の状況…というのが予想できるパターンですね。

ループとなると初回アバンが重要になってきますね。
ほむらが戦っていた相手がワルプルギスの夜だとすれば、あれを倒せば上で書いた『ワルプルギスの夜の時点(倒した時点)でまどかが魔法少女でない状況』を作ることが出来ます。
しかし、杏子が言っていたように一人で戦うには厄介な相手で、ほむらがピンチになる。
そこに駆けつけたまどかがキュウべえと契約、「全てをやり直したい」で初回の夢オチへ…というループが想定できます。

ただループにすると収拾がつかなくなって物語として完結させるのが難しくなりそうですね。
うーんハズれかな。私の駄文は読み流す程度にしてください…。



というわけで結局次回にならないと何もわからないですね。ただこうやって考察するのがオリジナルの醍醐味とも言えるし実際楽しいのでやってますけどね

とりあえず今回でさやかと杏子の2人がさらに好きになりました。鬱展開も面白い
次回に期待ですね
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